「Code:Realize」アニメ感想
2018/03/12 カテゴリー:感想 タグ:アニメ,Code:Realize,創生の姫君
TVアニメ「Code:Realize~創生の姫君~」を全話拝見しました。
ゲームが発売された当初は「絵が綺麗だな」「スチームパンクっぽい世界だな」という印象でした。
しかしヒロインの「猛毒をもつ」という設定が引っかかっていました。
ファンタジーとしてそれは「有り」だと思うけれど、設定が重すぎて持て余してしまうのではないか、との危惧がありました。
悲劇要素や切ない展開として上手に料理できたら最高の物語が出来上がりそうだけど、食い合わせが悪いと困ったことになるのではないかと。
スチームパンクなファンタジーとして見たらいいのかな?
ヒロインの評判は良さそう。どうもルパンが大人気っぽい?
などなど、公式サイトを拝見してのイメージは上記の通りでした。
様子見をしていたらFDが出て、アニメ化するとの情報。
まずアニメを見てみよう! と楽しみにしていました。
実際、アニメの止め絵や一枚絵は綺麗でした。
複雑で線の多いキャラクターデザインなのに、うまく簡略化して動かしている印象。
ヒロインのカルディアちゃん一人だけでも、頭に色々ついている上、顔しか肌を出さない徹底ぶり。
描くの大変そう……! と毎回感心してました。
第一話で胸をがばっと開いていたのが、今思うと唯一のご褒美シーンだったような。
慌てて顔を背けちゃうルパンが可愛かった。
それはともかく、胸にはめ込まれたホロロギウムの影響で猛毒を発するとのこと。
このあたりでトンデモ科学のファンタジーということがよく判りました。
ヴィクトリア王朝期のイングランドっぽい世界だし、女王・ヴィクトリアが若々しく君主として存在するし。
暗躍する組織と女王を拝する王国と独立愚連隊な主人公チームの三すくみ。
陰謀渦巻く機鋼都市・ロンドンを舞台にどのような物語が展開するのか。
毒設定が気になりつつも、途中までは楽しく拝見してました。
少なくとも、六話までは。七話が駄目でした。
危惧していた「毒の設定を持て余してしまう」をそのまま表現したかのようなお話でした。
やっぱりかー!と残念になりましたよ、正直。
七話を見るまでホロロギウムが毒をオーラのように放出するものだと思ってました。
表現として「液体」でもないし、「気体」でもなさそう。
もし「猛毒」が「気体」なら、普段の生活がヤバイでしょう。
一緒に食卓につくとか無理すぎる。その上、カルディアは犬をよく抱っこするんです。
仮に気化する毒なら、犬一発アウトですよ。
それがないということは、大丈夫だと思ってたんです。
ところが七話、村の女性がモワモワと気化した毒で死んじゃったよ?!
おかしいだろ、どこからどう考えても!
他にも、村人の知能指数がどう見てもチンパンジーレベルとか、話の辻褄が合わないどころじゃないとか、色々突っ込みどころが多すぎて頭がパンクしそうでした。
傷心のカルディアを助けるルパンがカッコイイのは判ります。実際、超イケメンでした。
二人の心が近づき、距離を埋めるエピソードというのも判る。
けど、モブたちがあまりに「こういう物語を作りたい」という造り手側の操り人形すぎて、作品全体の質を落としてしまったように感じました。
その後は女王様と手を組んで、敵役フィーニス君と敵対するんだけど。
毒設定、もっとどうにかならなかったかなぁ……。
色々あった後に、最終回ではルパンとカルディアちゃんが結ばれます。
毒も消えたようで良かった。結婚式でハッピーエンドです。
七話で超もやもやしたままだったので、恋愛として決着ついたことは唯一の救いでした。
ただ、弟であるフィーニス君の手を離してしまったのが、ちょっと心残り。
ルパンとの恋愛もいいけど、ああいう形でしか姉弟の関係に決着つかなかったのかな。
二人の繋がりも気になっていたので、寂しかったなぁ。
ついでに言うなら、お父様も大概ですよね。
村人という存在は全て胸糞悪いように設定されてるんでしょうか。
壮大な野望を抱くなら、穴だらけで虫食い状態の計画をどうにかしようよ。
脇役では、女王様が気になってます。
カルディアちゃんたちと敵対すると思ったら、逆に利用されて窮地に陥る。
でも軍を鼓舞して、超カッコイイじゃないですか。
ゲームの公式サイトで初めて見たときはどこのオカマかオネエかと思ったことを、この場でお詫び致します。
すみませんでした……!
それにしても、どのお方もキャラクターデザインが凄いですよね。
ルパン以外の攻略対象の殿方も気になりますが、脇役も気になる人たちばかり。
これはやっぱりゲームやるしか。
毒設定に関してやもやしてしまうかもしれませんが、ファンタジーということで割り切って行こうと思います。
これでもやもやしてたら、ノルン+ノネットの文明リセット計画なんてどーなんだって話ですし。
そのノルン+ノネットアクトチューンを今現在プレイ中なので、それが終わったらコドリアに手を付けてみたいと思ってます。
本編である「創生の姫君」を積んでいる状態なので、FDはそれが終わってから考えてみようかと。
アニメはキャラソンとかサウンドトラックが気になります。
他にもCDが色々出ているようで、やっぱり気になってます。
アニメ主題歌、OP&EDも良かったです。
ゲーム主題歌に関しては、maoさんのアルバムをずっと買ってたので曲として知っていました。
ゲームをプレイすることで、やっと作品と繋げて聴くことができるわけです。
映像つきで作中にOPやEDが流れると、アルバムとして単独で聴くイメージとまた違う感触を得ることができると思う。
それも今から楽しみです。
サイトとしては、ノルン+ノネットのプレイレポも書いてみたいです。