Memo 2018年05月ログ

ニルアド第八話感想

2018/05/28 カテゴリー:感想 タグ:アニメ,ニル・アドミラリの天秤

アニメ「ニル・アドミラリの天秤」第八話を見ました。
「恋火の彩―ヒゲキ―」です。
今回もスリリングでミステリアスなサスペンス調でした。
ほんのりと甘い恋話も紛れ込んでいるのですが、それすら悲劇への伏線という容赦のなさ。
モブキャラは呆気なく殺されてしまいますが、名前のついたキャラは死ない……と思いたいけど、今回ばかりはどうだろう?
かなり危険な状況で終わってしまいました。
先の見えない展開が続いて、目が離せなくなってます。
続きが気になる~~!
完全に手のひらの上で踊ってますね。
ネタバレは見ないようにしてるので、ドキドキしながら次週を待ってます。
アニメが終わったらゲームを……とは考えてますが。

先週からの流れで、四木沼喬と対面した滉ですが相手は何枚も上手でした。
呆気なくぶん殴られるわ、口元を切って血を出すわ、その血を見て過呼吸状態に陥るわ。
過去回想らしい映像がちらっと差し込まれてましたが、どうやら女性が血まみれになって倒れているっぽい。
……ひょっとしてお母さん? の御遺体?
殺された、もしくは自殺を目の当たりに?
結果、血を見ると倒れそうになるし、過呼吸おこすほどのトラウマになった……ということでしょうか。
それを利用して毒を吐き散らす四木沼は心身ともに真っ黒、悪の王道を進んでますな。
あの四木沼薔子さんと夫婦なんて信じられないくらい。
今後もラスボスとして物語の牽引役になるんだろうか。
印象としてはラスボスというよりは中ボスっぽくて、もう一枚幕の向こうにラスボスがいそうな予感するけど。
何はともあれ滉の出番はここまで。
引っ張るなぁ。解決はもう少し先になりそう。

その滉がカラスのスパイと知り、重い空気のフクロウの面々。
鴬地さんは割と冷静だなぁ。
ふわーっとした喋り方のわりに過激なことも言うし、なかなか面白い人です。
翡翠君は若さ故なのか感情的になってましたが。
ツグミさんは単独行動不可となります。
まぁ仕方ないよね。
前回で単独行動してたのも危険だったくらいだし。
ヒタキくんのお見舞いに隼人さんがついていったら、ヒタキくんの態度は最悪に。
隼人さんの制服の着方に文句つけてたけど、だらしないとか言われてちょっと笑ってしまった。
わざと着崩しているんだろうけど、作中の人物にもそう見えるんだなぁ、とか。
ヒタキくんはヒタキくんで、紫鶴さんの小説に感化されすぎて感受性があさっての方に向いているような気もするけど。

今回は葦切さんがメインに登場して、隼人さんとやけに絡んでました。
学生時代の恋バナでからかっている所が楽しかったなぁ。
心底うっとうしそうな隼人さんも良かった。
二人の気の置けない関係がいいですね~。
ただし、葦切さんは稀モノ関係の取材で大忙し。
隼人さんと飲んだ後そのまま仕事場で眠っていたくらい、仕事一辺倒みたいです。
そんな葦切さんを叱咤しつつも慕っているのが小瑠璃ちゃん。
健気で可愛かった!

単独行動できないツグミさんに紫鶴さんがくっついて小瑠璃ちゃんと喫茶店で会っていたけど、渡りに船とばかりに恋についての相談事を持ちかけてました。
小瑠璃ちゃんは会社の先輩に片思いしている、とぼかして喋っていたけど紫鶴さんにもツグミさんにもバレバレ。
確かに葦切さん、小瑠璃ちゃんの気持ちなんてこれぽっちも気づいてなさそうだもんね。
変死体が出たと聞けば飛びだしていっちゃうし。
ツグミさんと紫鶴さんは小瑠璃ちゃんを応援すると言って、背中を押してました。
小瑠璃ちゃんは騒動が収まった後に恋文を出そうと言いますが。
これが後の伏線となってるわけです。
実際、葦切さんはちょっと無理のある変装で大学に忍び込み、百舌山の元から和綴じ本を持ち出します。
フクロウに持ち込むけど、生憎稀モノではないとのこと。

取材のためなら危険にも飛び込む根性の持ち主ですが、さすがにツグミさんも忠告をせず居られなかったようで。
小瑠璃ちゃんの想い人に何かあったら心配ですしね。
相手は金と権力を持て余し、人の命など紙くず同然の扱いをするような連中なわけで。
とはいえ、隼人さんと一緒だとつい軽口叩いてしまうようで。
過去の恋バナに関しては、ツグミさんも興味津々でした。
嫉妬してるというよりは、普段色恋と無縁に見える人の甘酸っぱいエピソードを楽しんでいる様子。
本当にまだ誰かの個別ルートに入っている感じがしないなぁ。
原作をご存知の方は誰ルートの話なのか把握していると思いますが、アニメだけ見ているとまだ誰とも個別ルートに入ってない感じ。
隼人さんもやられっぱなしではいられないようで、葦切さんも女性相手に奥手な部分があるとか。
奥手というよりはちょっと天然っぽい気がしますが。
自分のやりたいことに精一杯で、周囲が見えてないというか。

ともかく、差出人不明の手紙を持っていたとのこと。
ツグミさんも「小瑠璃ちゃん? でも終わってから渡すって言ってたけど……」と考え込む。
この流れがとても自然で、情報量が多いのにすっきりまとまっていました。
葦切さんに危機が迫っているのもヒリヒリと感じさせるし、謎を紐解いていく流れも良かった。
加えて、今回は隼人さんの過去話にも言及。
隼人さんはツグミさんと同じように、妹を稀モノで亡くしているとのこと。
焼身自殺を図り一命を取り留めても火傷痕は残ってしまい、自害してしまったらしい。
隼人さんが恋バナで憧れの君に話しかけられなかったのも、自分だけ幸せになるわけにはいかないという自責の念が強く出ているとのこと。
ヒタキくんの見舞いで微妙な表情をしていたのは、複雑な感情を処理しきれてなかったわけですね。
生意気な態度を取られても、それに関してはちっとも気にしてない様子だったけど。
ツグミさんに対しては一度話を反らしていたけど、葦切さんと別れた後には正直に打ち明けてました。
これは個別ルートっぽい展開ですね。

葦切さんと入れ違いに小瑠璃ちゃんが現れ、ツグミさんは手紙について質問。
小瑠璃ちゃんは何も知らない様子。
このエピソードの少し前に、ツグミさんは隠さんと稀モノについて話してました。
手書きの原稿にも宿るし、手紙に宿る場合もある、と。
そこで葦切さんが危ないと察知、急いで停留所まで走っていきます。
しかし時すでに遅し。
手紙を見てしまった葦切さんはライターで火をつけ、焼身自殺を図り……。
ツグミさん・隼人さん、そして小瑠璃ちゃんは路面電車の中で葦切さんが炎に包まれている様子を見てしまう……。
ここで今回のお話は終わりです。

次回予告は紫鶴さんだけど、恋愛どころじゃなくなってるよ!
稀モノにまつわる事件がエグい。
誰が犯人かは解っているけど、まだ動機が判らないので不気味です。
葦切さんの安否が気になります……!
大丈夫だと信じてるけど……!
小瑠璃ちゃんのショックも大きいよね。悲鳴が痛々しかった……。
来週まで待つのが、ちょっと苦しいです。
先週も気になる終わり方されて、嫌な予感してたのに。
今週はさらにやられた……!という心境です。

来週、どんな話になっていくのか、不安でいっぱいです。
映像見ていてもまったく予想できないし。
嫌な予感しかしない……!
というか、あと一ヶ月近くは気が抜けないですよね。
きっと最終回までドキドキそわそわしそう。
心を落ち着けて待っていようと思います。


ニルアド第七話感想

2018/05/21 カテゴリー:感想 タグ:アニメ,ニル・アドミラリの天秤

アニメ「ニル・アドミラリの天秤」第七話を見ました。
「雨降り映畫館―ナミダ―」です。
今まで一話で完結する小話が続いてきましたが、本格的に本筋が動き出した感じ。
ちょっとした小ネタも盛り込まれて楽しかったのですが、本筋はシリアスでサスペンス。
ツグミさんを追い詰める展開はホラーじみてました。
小瑠璃さんも危険な目に遭うし……。でも、無事で良かった。
この作品、モブキャラに対しては容赦ないけど名前のついたキャラは別格ということ?
……心から安心はできませんが。
気を引き締めつつ見ていきたいと思います。

さて、その小瑠璃ちゃんに勧められて、ツグミさんは映画を見に行きます。
大正時代に一人で映画館はまだ無理があるんじゃないかなぁ……と思わないでもないけど。
せめて小瑠璃ちゃんと二人とかならまだ判るのにね。
でも重要なのは「偶然居合わせた滉と一緒に夫婦チケットで入場」という場面なので、小瑠璃ちゃんはあくまで「この映画良かったよ」とオススメするだけという。
ツグミさんは制服の他に私服を何種類も着こなしてますが、今回は滉も私服姿でした。
……やっぱり時代と合ってないような気がするけど。
小瑠璃ちゃんは時代に合わせつつ現代の色味も加えたようないい塩梅なんだけど、一緒に並んだツグミさんがちょっと別次元な気がしてしまいます。
それでも滉と並んだツグミさんを見ていると、ツグミさんはまだマシに思えてきました。
滉は完全に100年先走ってます。
キャラクターの雰囲気に合っているといえば合ってるけどさ。

平和なシーンと言えば、やっぱり昌吾くん。
ツグミさんが着飾ればそれを気にするし、朱鷺宮さんとツグミさんが首相であるお父上と面会すれば掃除や料理の下ごしらえしている姿を暴露されてるし。
お父上はワガママ息子が大人しく集団生活していると聞いて安堵していたようなので、問題ないか。
紫鶴さんが勝手場でカレーを作ってましたが、昌吾くんはそのお手伝いもしてました。
ジャガイモの皮むきに情熱を傾けていましたが、何とも可愛い和みキャラとして定着しているようです。
本筋がシリアスかつミステリアスでホラーじみたサスペンス調だったので、彼のキャラは本当に癒やされました。
カレーでわいわい賑やかにやってる側で、ツグミさんは消耗してましたしね。
不注意で皿を割って指を切ってしまいますが、滉は血が駄目とのこと。
血色悪そうな顔は元からのような気がしますが、彼のキャラクターと関係あるのだろうか。

本筋ではまず軍縮政策に賛同する貴族院議員が殺害される。
……よく殺されますね、この世界のモブさんたちは。しかも貴族院のお偉いさんか。
議員殺害が続いたとなれば立派に国家反逆のテロ扱いでしょうに、フクロウが動くより公安が動くべき案件じゃね?と思わないでもないですが。
この世界の警察組織に公安があるかどうかは判りません。
あっても無能集団扱いされてしまうのがオチか。
一応稀モノが関わってるからフクロウも捜査に加わるんだろうしな。
首相と面談したのも、累が及ぶ可能性を鑑みてのことでした。
そんな世の流れの一方で、ツグミさんに四木沼喬が接触を図る。
何気なく路面電車に飛び乗ったら四木沼たった一人で待ち構えてるとか、怖すぎ。
しかも一般客は乗せないという徹底ぶり。
どこで用意したんだろうね、アレ。

四木沼はツグミさんをカラスに誘う。
どうやら特別な力を持っているツグミさんを利用するつもりらしい。
誘いを断るようなら親しい人に危害を加えると脅迫。
しかも「フクロウ」に「カラス」が潜り込んでいるらしい。
その言葉を証明するように、ツグミさんの行く先々にカラスの羽根が落ちている徹底ぶり。
アレ、誰が用意したんだろう。
小瑠璃ちゃんが襲われたりして脅迫に追い詰められ、でも誰にも相談できずに一人で抱え込むツグミさんを滉さんだけが気にかけてました。

他の面子は誰もツグミさんの異変に気付かないまま。
明らかに滉ルートっぽい話なので、他のキャラは都合上入り込めないということなんでしょう。
恋愛アドベンチャーゲームとしては、理解できます。
攻略対象個別ルートに入ると概ね他のキャラの出番は減りますが、それは他キャラの好感度が低いままだからと納得できます。
仲間とはいえ、微細な変化など気を回さないでしょうし
シナリオ上に設定された展開以外では、余計な口出しもしないものですよね。
共通ルートが長い作品だとまたちょっと違うかもしれないので、ニルアドがそのパターンになるかどうかは判らないけど。
でもアニメは色んなキャラと接触していて、好感度も上がってます。
昌吾くんはツグミさんを意識しまくってるし、翡翠くんは先週「あなたを守ります」と宣言してたし、紫鶴さんだって人間観察尖そうなのにね。
先週まで積み上げてきたものを考えると、指の怪我だけが全てじゃないだろうと。
流れとしてちょっと不自然に感じてしまいますが……。
滉がメインのお話なので仕方ないですかね。

ツグミさんのストレスがピークに達した所で、滉がツグミさんと問答を繰り広げます。
じつはフクロウに潜り込むカラスというのは滉だった……という展開。
しかもベッドに押し倒して、滉さんはシャツのボタンを引きちぎって胸や腹も露わとか色っぽい場面来ましたよ。
何かするわけじゃなく脇腹に黒い羽の入れ墨を見せるためですが。
それがどうやら「カラス」だという証明らしいです。
でもカラスの羽根を用意したのは別人だよね?
細々とよくもまぁ、徹底した用意周到さです。
自らの秘密を暴露したところで、滉はそのまま四木沼家へと乗り込みます。
……上半身のシャツをはだけたままで。
着替えるとかなかったのか、彼は。

ともかく、来週に話が続いてしまいます。
どうなってしまうのか?
ドキドキしつつ、楽しみに待っていようと思います。


ニルアド第六話感想

2018/05/14 カテゴリー:感想 タグ:アニメ,ニル・アドミラリの天秤

アニメ「ニル・アドミラリの天秤」第六話を見ました。
「母の俤―カワセミ―」です。
杙凪さんのお店に出入りして、翡翠の原石とカワセミの羽根を手に入れてました。
どちらも翡翠と書く、ということで翡翠がメインのお話です。
和綴じの本を手に入れ、稀モノではないけど気になる内容の本が売れてしまった、とのこと。
横浜の遊女について書かれた本で、翡翠が甚く気にしてました。
彼は横浜の遊郭で育った、異人相手の遊女の子らしい。
だから金髪碧眼、赤い目は能力の発露っぽい?
……と、今回も気になることがいっぱい詰まってますが。

正直、見ていて色んな所で躓いてしまいました。
翡翠の能力って、今までやってきた一話~五話までの間、一度たりとも触れたことないような。
ゲーム公式サイトのPVを拝見しましたが、翡翠との出会いで能力を発露している場面がありました。
ちょっと幻想的で不思議な雰囲気のイベントスチルもあったし。
でもアニメ一話では能力部分をカットして、ひどくあっさりした出会いでした。
いつの間にツグミさんは翡翠の能力見てたの?
赤い目が能力が理由って今回始めて知ったよ?
そういうのって、最初に説明入れなくちゃいけないんじゃないの?
アニメ見ている人間が全員ゲームやってるわけじゃないのに、説明すっ飛ばしすぎている気がします。
アニメと原作で構成を変えていくなら、設定もきっちり詰めてほしい。
見てるこっちが混乱するからさ……!

今回出てくるもう一人のメインは、四木沼薔子さん。
四話のナハティガル主催の奥さんです。
偶然、ツグミさんが歩いている側に車で通りかかり、屋敷に招待することに。
その人が問題の和綴じ本を持っていて、内容を把握している。
ツグミさんとお友達になりたいとは言っていたけど、何か事情ありっぽい。
そもそも「カラス」と疑われている団体の総本山に乗り込むとか、ツグミさんも無茶ですよね。
いくら薔子さんが人畜無害っぽいとはいえ。
いや、人畜無害かどうかは微妙か。
旦那さんはめちゃくちゃ胡散臭いけど、ご本人も事情を抱えてるっぽいのは間違いない感じ。
当然、朱鷺宮さんに怒られてしまいます。
翡翠が庇い、二人は一緒に薔子さんに会いにいくことに。

翡翠は自らの出自を忌み嫌っているようです。
確かに遊郭で生まれ育った上、父親が誰かも判らない子では……。
しかも女物の着物着せられて、禿の扱いだったっぽい?
確かに綺麗ですものね。さぞや女郎の皆さんに可愛がられてたんでしょう。
でもお客さんに襲われかけ、力が発動。火が自然発火、お客さんを焼き殺そうとしてしまう。
結果としてお客さんは命をとりとめたらしいけど、翡翠は自らを責めてしまう。
可哀相な身の上です。
その上、肝心のお母様が姿を消してしまったらしい。
翡翠は自分が意味不明な力を持ってしまったから逃げてしまったのだと解釈。
でも事情は違うみたい?

例の横浜の遊女は薔子さんの元ご学友で、家の没落によって身を落としてしまったらしい。
だから本を書く能力を有しているし、珍しいと言われるわけです。
その友人の面影を翡翠が宿している。
再び四木沼の屋敷に乗り込み、翡翠と薔子さんを対面させてました。
一目で学友の息子と悟り、薔子さんは何か感じ入ってました。
和綴じ本を手渡すと、アウラの輝きが見える。
お母様らしき幻がふわふわと湧き上がって、翡翠を包み込む。
翡翠も母だと悟って泣き崩れる。

とてもいいシーンなのですが、腑に落ちない部分も。
散々、その和綴じ本は稀モノじゃないって言ってるのに、アウラが出てきたよ?
それってフクロウの領分じゃないの?
なんで誰もそこを突っ込まないの?
そもそも、お母様は亡くなった、ってことだよね?
消えたとしか説明してないような……。
もしかして、アウラには良し悪しがあるの?
それなら、フクロウはそれを把握してなくちゃいけないんじゃないの?
そもそも、皆お母さんの幻が見えてたっぽいけど、あの現象はどういうこと?

全部が全部、ふわっとしすぎてて色々苦しいです。
翡翠もツグミさんを守る!と息巻いてるけど、女嫌い設定どこ行った。
ひょっとして遊郭絡みで異性に苦手意識持ってるのかな。
アニメでは恋愛関係まで発展してないし、プラトニックな関係なら嫌いにならないとか?
なんともちぐはぐというか、最初に聞いていた印象と違うというか。
こう、設定と状況がかっちり嵌ってない感じがします。
割と好きな話だけに、色々残念でなりません。
ゲームやれば判るんだろうけど、それってアニメとしては致命的だよね。
それとも、個別回やっておけばOKということなのかな。

ちなみに、感動的な話だけではなく今後に繋がる伏線もありました。
四話で出てきた百舌鳥山という大学教授が出てきて、薔子さんに色々言ってました。
それが原因で、ツグミさんとのお友達になりたい発言を撤回したのかな。
その百舌鳥山は翡翠とも因縁があるっぽい。
近づいては駄目だと必死になってましたしね。
外見からして、怪しさ満点だしね。
早い話が、敵方の参謀ポジションでしょうか。
使いっ走りが笹乞ってところか。
中ボスが四木沼喬か?

次回、その四木沼喬がツグミさんに接触するっぽい。
カラスが動くみたいなこと言ってたしね。
黒いこと考えてそうだなぁ。
色々気になりますが、来週も楽しみにしてます。


ニルアド第五話感想

2018/05/07 カテゴリー:感想 タグ:アニメ,ニル・アドミラリの天秤

アニメ「ニル・アドミラリの天秤」第五話を見ました。
「紅月の夜―ライラック―」です。
今回は紫鶴さんメイン話のようです。
気怠げで享楽的でナンパな人ですが、どうやら色々抱えている人みたい。
というかニルアド攻略対象の殿方は皆それぞれ何か抱えてらっしゃる様子。
OP開けて冒頭から、紫鶴さんは私室の灯りを消す。夜空には真っ赤な月が浮かんでる。
徐に立ち上がって何をするのかと思えば、箪笥から封筒を取り出す。
中には血まみれの原稿が……!
あれ? なんかアウラっぽいエフェクトかかってない?
一応、アウラが見えるのはツグミさんだけですが、紫鶴さんは見えてるのだろうか。
どちらにしてもかなり怪しげです。

タイトルの後に、唐突に殺人事件発生。
公園にて女性の遺体が発見され、警察が現場検証。
口の中にはライラックの花、傍らには「ライラック恋夜」というタイトルの本。
現場には警察以外立ち入り禁止だけど、記者の葦切さんがズカズカと入り込んで取材。
隼人さんと食事しつつ情報交換してました。
フクロウとしては稀モノか否かを気にする所ですが、生憎普通の印刷された本。
ただし、問題なのは著者が汀紫鶴さんである所。
身近な人間が事件と繋がりがあるとなると、稀モノとは別の意味で面倒事になりますね。
ミステリーでサスペンスな話がテンポよく進んで、引き込まれます。

一方、ツグミさんは弟・ヒタキくんと面会。
まだ身体や両手には包帯が巻かれてますが、思ったより元気そう。
ツグミさんが紫鶴さんと同じアパートに住んでいると聞いて、興味津々。
もじもじして顔を赤らめ、ぜひサインがほしいとねだる。
ツグミさんにも「読んでみて」と新刊本を差し出してました。
純真で健気で可愛い……のですが。
帰り道、ツグミさんはさっそく本に目を通すのですが、艶っぽい内容にドキドキ。
「これをヒタキが読むのって、ちょっと問題ある気がする」と困惑してました。私も同感……!
14歳の男の子が目をキラキラさせて読むには、ちょっと背伸びしすぎなような。
しかも秘密にするならともかく、お姉さんに読ませようとするって、どういう意図?
ヒタキくんというキャラが判らないよ……。

さて、杙凪さんの骨董品店の前では紫鶴さんが金魚売り。ペリちゃんも一緒でした。
大丈夫なの? 営業妨害になってない?
綺麗な女性が興味津々と覗き込み、紫鶴さんは営業トーク。女性は金魚を購入してました。
ツグミさんはその様子を目撃。
アパートまで二人一緒に帰るわけですが、紫鶴さんのノリは相変わらず。
ツグミさんは口説き文句をかわしつつサインの件を願い出てみますが、断られてしまいます。
紫鶴さん、サインはしない主義なんだって。
ついでに弟くんの年齢を聞いて「早熟だね」と笑ってました。
それで済ませられる問題なのか。
今回ツグミさんが読んだ部分は男女の駆け引き的な部分をピックアップして、色事めいた話は避けてたけどさ。
実際、色々連想させるような文言はあるんじゃないのかと。

二人が帰宅すると、フクロウの面々が厳しい顔で紫鶴さんの帰宅を待ち構えてました。
当然、殺人事件の一件です。
その場では隼人さんが「行動には注意してくれ」と釘をさす程度でしたが。
朱鷺宮さんが何やら厳しいお顔。
皆の前では何も言いませんでしたが、後で改めて紫鶴さんの私室を尋ねてました。
そして何やら紫鶴さんの私物を探っている様子。
ここで出てくるのは「森恒犀鳥」という作家の名前で、稀モノの原稿を残していたらしい。
紫鶴さんは燃やしたと言ってたけど、冒頭ではしっかり持ってたよね。
「間違いは犯さないよ、僕を信じて」と言ってたけど、とても信じられる態度じゃないよねぇ。
朱鷺宮さんもそれ以上は追求できなかったようで。

ツグミさんは巡回中に紫鶴さんが疑われている状況を目の当たりにする。
その足で弟の元を尋ね、紫鶴さんについての情報を仕入れてました。
「森恒犀鳥」という作家は数年前には自殺しているとのこと。
著書「煉獄島殺人事件」という話と似てるけど、口に詰め込まれているのはライラックではなく彼岸花だという。
帰り道、ツグミさんの前に笹乞さんが現れ、ネチネチと紫鶴さんの悪口を言いふらしてました。
紫鶴さんには森恒さんを恨む理由があり、処女作の原稿を破り捨て酷評し笑ったとのこと。
感情の宿った原稿が稀モノになってるんじゃないか?と煽ってきましたが。
ツグミさんは相手にせず立ち去る。
でもこの人の言動には裏がありそうだよね。なんで紫鶴さんを貶める必要があるのか、利害関係を考える必要があるんじゃないかな。
前回のナハティガルで目撃してたんだし。
その夜、何者かがライラックの花を女性の口に詰め込む所を、偶然通りかかった人が目撃。
まるで某アニメのような真っ黒な人が走り去っていきました。

外をふらふらと出歩く紫鶴さんを心配するツグミさん。
紫鶴さんは「お姫様は僕が犯人だと思う?」と尋ねるけど、ツグミさんは毅然と「そんなこと思うわけありません」と叫ぶ。
少し悲しげだけど凛々しい表情でした。
でも状況は悪化していて、警察は紫鶴さんを重要参考人として連行。
紫鶴さんは冷静で、言われるがまま。ツグミさんは「必ず犯人を捕まえます!」と勇ましく叫んでました。
フクロウは事件が上野公園近くで発生しているということで、怪しい人物がいないか夜間の捜索に出ます。
一方、取調室では紫鶴さんへの尋問が行われており、新事実が判明。
殺された女性は全て紫鶴さんと顔見知りで、例の金魚を購入した女性も殺されてました。
なんてこと……! モブキャラに対して容赦ないよ……!
紫鶴さんも何か感づいたようで、「ちょっとトイレ」と言って部屋を出る。
トイレ? 雪隠とか厠とか憚りとか手洗いとか言わない? 大正時代の物書きっぽくないなぁと思ったけど、その直後に燕野くんが大変なことになってました。
でもあの棒読みな叫び声だと、判っててぐるぐる巻きにされた?

一方で、フクロウの捜索。ツグミさんは隼人さんと辺りを望遠鏡で探ってましたが、その間に「煉獄島殺人事件」の中身について触れてました。
犯人は主人公を殺すのではなく最愛の人を殺すことで憎しみを抱かせ、犯人を殺すようにと仕向ける歪んだ愛の物語、ということです。
色々拗らせすぎ……!と思ったけど、つまりは紫鶴さんの周囲の女性が狙われており、ツグミさんも標的にされている。
犯人探しは稀モノ探しではないのに、偶然稀モノを持った人が現れて確保するけど、火をつけるように言われただけだと主張。
隼人も一度はツグミさんの元を離れるけど、ライラックの花が落ちていることで何かを察する。
一人きりになったツグミさんを襲う人影。
間一髪で助けに現れたのは隼人さん、でももう一度犯人がバールを振りかぶった所で、止めに現れたのは紫鶴さん。
犯人は狂信的な紫鶴のファンで、「煉獄島殺人事件」に見立てて憎しみで魂に焼き付けてほしいと願っていた様子。
でも紫鶴さんに一刀両断され、そのままひっ捕らえられて行きました。
これにて一件落着……!
と思ったんだけど、紫鶴さんの抱える闇についてはまったく解決されていないようです。
例の稀モノとなった原稿も持ったままだしね。
そういえば焼却炉の前に立って何か焼いてたけど、本当にゴミだったのか。

この犯人も、裏で糸を引いている人物がいますよね。
だって稀モノの和綴じ本を持たせて焼くように指示するなんて、そこらの人間にできる芸当じゃないし。
あの笹乞さんもわざわざ嫌味を言いに現れてたし。
何か色々ありそうだなぁ。
物語が解決するのはもっと先になるんだろうけど。
結局、紫鶴さんの謎に関してはアニメの中では解決されないような気がします。
気になる人はゲームで紫鶴ルートをプレイしてね☆ って事なのかと。
ニルアドアニメがこの先どういう展開になってどういう結末を迎えるのかは判りません。
その上で想像してみたのですが、紫鶴さんの話はメインの話にあまり食い込まないような気がする。
ちょっとだけ個別ルートに触れてみるけど、それ以上深入りすると恋愛関係になっちゃうからアニメでは取り上げない、なんてことも多々あるわけで。
とはいえ、実際に見てみないと何とも言えません。
しっかり伏線回収してくれるかもしれないし。

何はともあれ、今回はサスペンス調で楽しかったです。
架空の大正時代を表現するかのような薄暗い話で、雰囲気出てましたし。
と思ったら、次回予告はペリちゃんでした。
字幕がないと何を喋っているのかさっぱりですが、可愛いからいいか。
来週はどんな話になるのか楽しみです。


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