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めいこい感想&解釈

2020/01/30 カテゴリー:感想 タグ:明治東亰恋伽,ゲーム,アニメ,ドラマ

改めて「明治東亰恋伽」の感想をまとめて書いてみたいと思います。
昨年にアニメの感想を載せましたが、それはあくまでゲームに触れず一つのアニメ作品として見たままの記事になってます。
今回はゲームをプレイした感想と独自解釈、アニメやドラマとの比較を書いてみようと思います。
少々辛口な感想になると思われるので、ご注意願います。
作品は好きですが、どうしても納得できない部分もあるので、その辺りについてもじっくり語りたいと思います。

まずヒロイン・芽衣ちゃんについて。
アニメでは初っぱなから人間外の存在を認識できる不思議系の子として出てきました。
原作知らないのでスルーしてしまいましたが、ピンクのヘッドフォンで他人を遮断とか、今では少々痛々しいと感じてしまいます。
キャラ設定としてやりすぎ、過剰すぎ。
ゲームやドラマで「普通の子」として描写されているので、余計にね……。
しかも、そんな芽衣にも話しかける子がいて、周囲は慌てて引き離すなんて話も加えられてました。
今思うと、これは一話から現代戻るフラグですよね。
この子と和解しなくては、物語が完結しないですよね。
鴎外さんとの恋愛エンドを期待していた過去の自分、阿呆です。

キャラクターも「その場の感情」だけで動いているので、全体的に整合性がとれてません。
記憶喪失の一件もそれで、確かに最初は「家がどこにあるのかわからない」とプチパニックになってました。
家に帰りたがっていたのもそのため。
でも、アニメはその後に鴎外の婚約者という立場を与えられ、それを鵜呑みにして本気にして暴走を始めます。
鴎外さんが好き、家に帰らなくてもいい、この生活楽しいと言い出します。
本気の恋ならいいけど、記憶が回復した途端「帰る」では見ているこっちが混乱します。

アニメで記憶喪失と回復が唐突に思えるのは、過去の記憶に関する描写が少ないことも要因かと思われます。
ドラマやゲームでは、作中に何度か過去を回想する描写が差し込まれます。
学校に行っていた自分、クラスメイトたちとの会話。
ドラマは加えて両親が出てくるので、余計に説得力が増してました。
足りなかったのはそこなんですよね。
十代の女の子なら当然、両親の影響が大きいでしょう。
家庭内の空気が良い悪いはこの際度外視して、母親からの小言を思い出すのはごく自然に思えます。
思い出すと言ってもぼんやりとした場面のみで、親の顔や名前など細かい部分は思い出せない。
こういう描写の積み重ねによって、視聴者側は「ああ、この子は記憶喪失なんだな」と認識する。
下手な小芝居や茶番を入れるなら、もっと地に足ついた描写を増やしてほしかったと思うわけです。

ゲームをプレイした感触では、この「記憶喪失の少女」という特性が恋愛にも影響していたと思うんです。
鴎外さんは途中、芽衣ちゃんが消えてしまわないかと不安になってますが。
これって、芽衣ちゃんの「記憶喪失」や「たまにぼーっとしていて、この世にいないように感じられる」雰囲気のせいだと思うんです。
ゲーム中でも芽衣ちゃんが過去回想しているとき、攻略対象の殿方から「ぼんやりしてるけど、どうした?」みたいに言われて覚醒するパターンが殆どです。
このとき男性側は、表面上の台詞はともかく内心では「この世にいない不安定感」を察して胸騒ぎを覚えるのではないでしょうか。
アニメでもそういう積み重ねがあれば良かったのに。
下手すると、鴎外さんも根拠のない情緒不安定キャラに見えてしまう恐れが。
アニメの監督さんはかなりのベテランだけど、コメディやギャグは得意でも繊細な心理描写は無理だったのかなぁ。
色々残念でなりません。

……と、アニメをさんざんけなしてしまいましたが、ドラマやゲームにも欠点はあります。
ドラマは以前も述べた「スマホ充電」の瑕疵。
全体的な流れは良かったと思うけど、細々した部分で「それはどうなの?」と疑問が出てきてしまいます。
桃介さんの言動にも問題ありました。
ゲームでは置屋にいて客として会っていたけど、映画では研究室に泊めるという暴挙。
しかも自分一人で使うような部屋ならともかく、他の研究生も出入りするところに芽衣ちゃん泊めるとか、かなりぞんざいな扱いでわざとやってんのかと。
……いきなり家に泊めるよりはいいのかなぁ。
芽衣ちゃんも警戒心バリバリだったし。
会う前から恋とうそぶきつつ、会った後になってガチ恋というのも美味しいといえば美味しいです。

あとは、短い時間に各々の名シーンを詰め込んでテンポ良く進んでいくのはいいのですが、描写が短すぎていつの間に惚れていたのか判りにくいところ。
皆それぞれ一度は芽衣ちゃんと別れの場面が出てきますが、そんな急に抱きしめちゃうくらい親密でしたっけ? と思ってしまいました。
ゲームプレイすると、原作の流れを汲んでいるのは理解できましたが。
ドラマだけ見てしまうと、恋に至るまでの好感度を稼ぐイベントが少なかった気がします。
まぁ、今見返してもやっぱりチャーリーさん一人勝ちには変わらないんですが。

さて、その原作ゲームについて。
オールクリアした後の全体的な感想と解釈です。
まず気になったのが、飛ばされた時代と彼らの年齢。
やっぱり史実が頭の片隅に引っかかってました。
まず芽衣ちゃんを16歳として、作中「同い年くらい」と散々言われた鏡花さんも16歳としましょう。
計算すると、史実的には1889年になります。
鴎外27歳、春草15歳、音二郎25歳、藤田45歳、八雲39歳、桃介21歳。
ここで大問題となるのが藤田さん。45歳はさすがに無理だろう。
せめて35歳にしてほしい。本音では32、3あたりを希望。
ただし、この計算も作中に否定されてしまいます。
桃介さん、25、6歳くらいって言われてました。
うわぁ、計算が合わない。

つまりこれは「ふんわり明治っぽい世界」ということなんでしょう。
そもそも藤田さんの言動みてると、戊辰戦争はくぐり抜けたとしても西南戦争があったように思えない。年齢的にも。
ついでに言えば、大正の関東大震災、昭和の太平洋戦争と東京大空襲もなかったことにされてる?
鴎外さんの屋敷など、もろに地震の火災や焼夷弾の餌食なのでは……。
等々、全体的にかなり歴史が曖昧にされている印象です。
芽衣ちゃんが明治に残って、攻略対象の殿方と夫婦になるエンドには感動しましたが、それでも一部歴史が変わっちゃうわけですよね。
例えば桃介さんは「福澤」姓にならないわけだし。

でも芽衣ちゃんと一緒に現代行くエンドは、それ以上にツッコミ所が多すぎました。
唯一チャーリーさんは逆だったけど、それは彼が現代から芽衣ちゃんと一緒に来ているという点が大きいでしょう。
戸籍も保険も住む家もないはずなのに、かなりふんわり描写されるのみでは不安しかありません。
そもそも女子高生の娘がいきなり本籍不明住所不定無職の成人男性を連れて来て、なおかつそいつが「森鴎外」と名乗ったら、間違いなく警察沙汰です。

現代エンドを用意するなら、せめて男性陣に対するフォローがほしいと感じました。
ゲームプレイする前から三つの終わり方があることは承知してましたが、まさかこんなふんわりすぎる描写のみとは思ってもみませんでした。
芽衣ちゃんが未来の子だと知っているのは鏡花さんと桃介さんのみ。
現代へ連れて行く描写はチャーリーさんのマジック頼み。
一体いつどこでどんな説明があって現代を選んだのか、さっぱり判りません。
しかも明治エンドより好感度が低い状態で現代エンドになるっぽいのに、明治の殿方は自身の職も立場も家も全て捨てて芽衣ちゃんを選ぶと言う。
人生かけるほどの大決断のはずなのに、台詞がふわふわしてて地に足がついてない印象です。
よっぽどチャーリーさんに催眠術でもかけられたか、洗脳でもされたと言われた方が判りやすい。
せめて選択肢の途中で分岐して現代に関する説明があるか、彼に選択させる場面があれば良かったのになぁ。

そんなツッコミ癖の自分を納得させる解釈その1。
まず地球とは一言も言っていない説。
天の川銀河太陽系第三惑星地球のお話だなんて、一言も説明されていません。
別の銀河、別の恒星周辺をぐるぐるしている地球によく似た岩石惑星のお話、という可能性もあります。
それなら辿ってきた歴史も多少違っていてもおかしくありません。
戸籍がなくても屋敷さえ残っていれば生活できるでしょう、たぶん。
これは他のフィクション作品に対しても、自分を納得させるために使う方法です。
乙女ゲームではNORN9など。
「地球」とは言っても、今我々が住んでる「地球」とは別物だよね、と。

解釈その2。
芽衣ちゃんは時間遡行したのではなく、パラレルワールドに迷い込んだ説。
つまりは平行世界です。
もっと言うなら、物の怪の集合体によって用意された別次元、なのかも。
作中では物の怪がよくある存在だと描写されてます。
時代が下るほど数が少なくなっている、とも言われてます。
昔はやんちゃだった物の怪も大人しくなっているとか。
そんな状況なのに、一番下りきった現代の物の怪であるチャーリーさんが、どうしてあれだけの力を振るうことができるのか。
作中ではさっぱり説明されてません。
私はこの謎が解明されると期待してたのですが、当てが外れてしまいました。

そこで考えたのは、チャーリーさんが使った力はあくまで「移動」のみなのではないか、ということ。
物の怪たちが消えたといっても個体や個性の話。
力そのものは世界を構築するよりどころになっている。
チャーリーさんはそこからある程度の力を借りて存在してるのではないか、ということです。
そして「神隠し」よろしく人を連れ込んでいる。マジックだって使いたい放題。
芽衣ちゃんには「明治時代にタイムスリップした」と言っておけば、勝手に納得してくれます。
記憶が曖昧になっているのも、世界をまたいだ影響とかね。
それなら、年齢や設定の曖昧さも理解できます。

現代に戻るといっても、芽衣ちゃんの本当の現代ではない可能性もありますよね。
記憶を取り戻したと言っているけど、本当の記憶じゃないっぽいし。
平行世界からまた別の平行世界へ横に移動しただけ、とか。
これなら「親(祖父)殺しのパラドックス」も解消できます。
歴史が違ったり法律が変わっていても何ら問題ありません。

ちなみにこれはFull Moonをプレイした段階での解釈です。
FDのトワヰライト・キスをプレイしたら、また別の解釈が生まれるかもしれません。
今のところはこんな感じで妄想してます。
そのうち二次創作でも書けそうかも。
ただ小説を書くかどうかは今のところ不明ですが、絵は描きたいと思ってます。
芽衣ちゃん可愛いし、殿方はそれぞれ個性的で魅力的です。
とても絵になる方々です。
単品でも描いてみたいですが、カップルイチャイチャもぜひ。
両片思い状態の焦れったい距離感も好きです。

そんなわけで、長々とめいこい感想書いてみました。
辛口になってしまって申し訳ないです。
次はキャラクター別の感想を書いてみたいと思います。
皆、それぞれ個性的で大好きです。


めいこいドラマとゲーム

2020/01/25 カテゴリー:感想 タグ:明治東亰恋伽,ゲーム,ドラマ

昨年末に少し触れた明治東亰恋伽について。
テレビアニメ版はツッコミ所満載でした。途中経過は良かったけど、終わり方でがっかり。
ではドラマはどうか。
ひとまず放映されていた8話まで視聴しました。
アニメ版と比較すると、案外サクサク進んでいきます。
いわゆる2.5次元にはあまり馴染みがないし、俳優さんも詳しいわけではありません。
原作ゲームをプレイする前に手をつけてしまったので、どう違うのかも判ってません。
それでも、楽しいと感じてました。
何より主演の芽衣ちゃんが可愛かった。
ですが残念だったのは、ドラマ版では完結しないということ。
どうやらその後は映画として作られているらしい。

ちくしょう、やられた! という気分です。
この際だから最後まで観たい。
途中で放り出されるのはもう嫌だ。
でも、肝心なネタバレが含まれているような気配もします。
アニメは鴎外さんと芽衣ちゃんの恋を中心に据えて、他のキャラもつまみ食いしてる感じ。
でもドラマは鴎外&春草組、川上&鏡花組、藤田&八雲組とパートがはっきり分かれてました。
つまりこれは、原作ゲームにある程度寄り添った形になるのではないか、と予想。
しかし芽衣ちゃんは誰も選ばないまま明治に残り、最後の岩崎桃介と出会う所でドラマは終了。
つまり、この先桃介の話が展開されるということですね。
チャーリーさんもやたら出張ってるし、何やら色々謎が明かされる予感。

映画はBlu-rayとして発売されているし、ゲームもプレイしたい。
どうせなら一緒に買ってしまえ!と清水の舞台から飛び降りるつもりでポチりました。
ゲームはPSNからDLにしました。
これ以上のネタバレは避けようと思ってゲームから着手。
大当たりでした。
夢中になってプレイ、ここ一週間以上はめいこい尽くしでした。
久々に乙女ゲームをプレイしたこともあって、免疫が薄れていたのかも?
最初は軽い気持ちで手をつけたのに、アニメ~ドラマと欲求不満ばかり煽られるから、焦らしプレイに焚き付けられた状態だったかもしれません。
映画だけでなくファンブックやアニメ劇場版もポチってしまう有様。
次はFDもDLしようと目論んでます。
PSP用だけど、Vitaでもプレイできますし。

ちなみにFull Moonプレイ後、映画を鑑賞しました。
かなり良かったです。
ラスト付近ではボロボロに泣かされました。
もう芽衣ちゃん可愛いしチャーリーさん良かったし。
二人とも大好き!
でも、細かい部分で突っ込み所も満載でした。
例えば明治時代の技術力でスマホ充電とか。
いやもう、あんな精密機械相手に何考えてんだ映画スタッフ。
いくらそれが「トリガー」の一つになるからって無茶すぎ。
ただし、恋敵に牽制したりする展開は美味しゅうございました。
原作ゲームにない部分も多くて、楽しかったです。
でも饅頭茶漬けまで再現しなくても……。
いえ、本当にやると思ってませんでした。

何より、主題歌がとても素晴らしかった。
歌は原作春草役のKENNさん。
ゲームやアニメの主題歌も歌ってらっしゃるので、そこは自然な流れに感じました。
作中、森川さん浪川さん岡本さんも声で出演なさってるし。
ドラマ映画スタッフの原作リスペクトも感じます。
その映画主題歌、とても切ないバラードの歌詞は、明らかにチャーリーさんの感情。
芽衣ちゃんを思う彼の気持ちがいっぱいに詰まっていて、胸が締め付けられます。
それをKENNさんが、というのも何か不思議な感覚でした。
アーティストとしての参加だから、特段不思議はないかもしれないけど。
聴いている側の勝手な感傷なのかもしれませんが。
どちらにせよ、とても素晴らしい曲でした。
映画の余韻をとても綺麗に飾ってくれたように思います。
鑑賞後に即ポチり、ヘヴィロテ決定です。

何はともあれ、めいこいにすっかり絆されてしまいました。
これが沼というものか。
劇場版はお取り寄せになっていたけど、届くといいな。
ドキドキしながら待ってます。
ちなみに、キャラクター個別の感想は後ほど改めてアップしたいと思います。
基本的に皆大好きですが、細かい部分で色々語ってみたい。
鉄は熱いうちに……と言うし、勢いに身を委ねてみたいと思います。


年始のご挨拶

2020/01/01 カテゴリー:その他

新年明けましておめでとうございます!
旧年中はお世話になりました。
本年もよろしくお願いします!

2020年です。
昨年末の更新でも記してますが、明治東亰恋伽のドラマを見ました。
予想より好感触で、楽しかったです。
映画も見たいし、ゲームも手をつけたいと思ってます。
ドラマも結局くっつくエンドではなく、芽衣ちゃんは誰とくっつくのか気になって仕方ありません。
ミュージカルに手をだすのかは不明ですが、その前にゲームですね。
思わぬハマり方をして自分でもびっくりです。
サイト内に表示させている予定表も、そのうち修正する予定です。

今年こそは色々ゲームに手をつけたいです。
そしてサイトも動かせたらベターですね。
小説や絵も書けたらなお良し。
マイペースに頑張ります。

皆様にとって2020年が良い年でありますように。


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