Memo 2021年01月ログ

三国恋戦記感想・2

2021/01/30 カテゴリー:感想 タグ:三国恋戦記,ゲーム

三国恋戦記のキャラクター別感想です。
物語の根幹に関わるネタバレを含みます。
未プレイという方はご注意ください。
ブラウザバックすることをオススメします。

劉玄徳

蜀の君主。
皆をまとめる兄貴分で、情に厚い生来のリーダー体質です。
花ちゃんの理想像は「年上で、頼りがいのある人」。
ルートに入らない場合は良き兄貴分として、花を送り出してくれます。
花と恋に落ちる場合はかなり情熱的で、当人も感情的すぎると自嘲してました。
黄巾党時代に飛ばされたことは玄徳さんにとっても転機となり、仮初めとはいえ擬似夫婦や兄妹を装うことで距離が近づきすぎてしまったのかもしれません。
友好度はかなり早くから上がっているものの、あからさまに態度が変わるのは飛ばされた後からです。
お互い様というか似た者同士というか、花ちゃんもかなり感情乱されてました。
軍師であること忘れてるんじゃないかと危惧してしまいます。
その辺りは恋愛免疫のない未熟さの現れかもしれません。
現役女子高生とはいえ恋愛経験のない子に、婚約者ネタは刺激が強すぎたか。
とはいえ、花ちゃんも土壇場で肝が据わる子だから、いざ君主の奥方となれば大丈夫でしょう。
君主といっても立身出世を体現して成り上がったので、花ちゃんと身分の差みたいなものはあまり感じません。
良い夫婦になって互いを支え合う関係になると信じてます。

関雲長

玄徳さんの右腕となる頭脳派冷静沈着クール系で、料理が得意な世話焼きキャラでもあります。
他のルートでも本を届けてくれたり、恋愛の後押ししてくれたりと力になってくれます。
当人のルートに入って初めて、彼もまた本を使って入り込んだ現代男子高校生だと知ることに。
二度目のプレイも色々新鮮だったし、黄巾党時代に飛ばされた後の子細は忘れていることも多かったです。
キャラクターの名前が字の謎とか、本の仕組みとか本物の雲長さんとのすり替わったタイミングなど大筋では把握していても、細かい部分はさっぱり覚えていませんでした。
何度も一人で脱出しようと試みて絶望を繰り返したからこそ、彼は年齢以上に成熟して見えたわけです。
どこか影があるのも一歩引いた態度だったのも、全部本のせい。
芙蓉姫はそんな雲長を「むかつく!」と噛みついてました。
彼が自分自身を「異物」として卑下していたからこそ、芙蓉は勘の良さで察して反感を覚えていたのかもしれません。
ちなみに、花ちゃんの理想像は「年上で、ちょっと陰のある人」。
終わり方はハッピーエンドだと思います。
雲長さんも長岡くんも好きだし、花ちゃんとお似合いだと思う。
でも「雲長さん」との恋愛過程を見てきたから彼の生き様に思い入れあるし、こちらも「大人で陰のある人」という前提でプレイに入っていくから、理想と違う所に着地しちゃったなぁと。
ネタバレを知った上でプレイしてもやっぱり少し気になっちゃいます。

張翼徳

玄徳さんを兄いと慕う脳筋系犬っころキャラです。
玄徳・雲長・翼徳で義兄弟の契りを結んでます。
花ちゃんの理想像は「年上で、明るくてほっとさせてくれる人」。
いやいやいや、翼徳のどこを見たらほっとする?!
……と思ってしまうのは、彼が奔放すぎる性質だからでしょうか。脳筋すぎるというか。
黄巾党時代に飛ばされた後なんて、自由気ままな彼の言動に振り回される一方でした。
その上、酒呑むと人が変わる二重人格的な部分もあります。
気に入らないことがあると腕力に訴えるし、そのせいで部下に裏切られてしまいます。
一応、ガチの精神病的二重人格ではなく酔いが覚めれば謝ったり反省します。
花ちゃんもなんだかんだと絆されてこっちの世界に残ったように感じていました。
だからこそ何かもやもやしたものがあったのですが。
でもエンディングを迎えた後の追加エピソードを見て印象変わりました。
やっぱり花ちゃんは好きになった相手から目を逸らさず、まっすぐ向き合うキャラなんだと。
酒を飲んで我を忘れる彼に対しても変わらぬ態度を貫いて、受け入れる姿勢は素晴らしいです。
花ちゃんがいるかぎり、翼徳が暴走することはないだろうと思えるようになりました。
結婚して幸せな家庭を築いていってほしい。

趙子龍

玄徳軍の中でも年若いエース的なキャラクター。
身長は花ちゃんより少し上くらいで、女装して妓楼に潜り込むことができるくらいの美形です。
上背はなくとも俊敏な動きで、曲芸のようなパフォーマンスもしてみせます。
かと思いきや、長く重い槍を軽々扱うなどフィジカルも強靱。
性格は真面目一辺倒で、曲がったことが嫌い。
何事も一直線すぎるため、柔軟さに欠ける所もあります。
恋愛に対する免疫が皆無で、女の子を意識するようになるのも花ちゃんが初めて。
それも旅の途中で裸を目撃してからが出発点です。
でも花ちゃんは融通のきかない子龍相手に根気強く話をして納得してもらおうとするし、逆に花ちゃんの無知さ危機感のなさに子龍が振り回されることもあります。
花ちゃんの理想は「同い年か年下で、真面目で誠実な人」とのこと。
二人ともまだまだ未熟だし、それを自覚しつつもうまくいかなかったり試行錯誤していて、二人で一緒に成長しようとする所が良いです。
周囲の大人達もそんな二人を見てやきもきしたり、ちょっかいかけたくなるのかもしれません。
武将達がからかうことで騒動の原因になるし、孔明は舅みたいな立ち位置で厳しく忠告したりします。
そんな周りの反応も含めてほのぼのカップルだと思います。

諸葛孔明

ヒロイン・山田花が本の世界に飛ばされた一番最初に出会ったキャラクターです。
彼の助言が花ちゃんの道を示し、行き先を提示してくれます。
それに従うことで玄徳さん一行と出会い、孔明の弟子という身分を貰って居所を見つけることができました。
顔を合わせるのは花ちゃんが軍師として初陣を飾った後になるけど、それ以後他者のルートでも基本は師弟関係を続けていくとになります。
雲長と並んで物語のキーとなる人物。
謎が解けるのは黄巾党時代に飛ばされた時です。
他のルートでも何度か出会っている亮という少年こそ孔明の少年時の姿で、花ちゃんとは昔出会っていたということになります。
所謂タイムスリップものとしての仕掛けがそこに施されているわけです。
花ちゃんは物語が進むごとに成長していくわけですが、最初は本当に頼りないただの女子高生でした。
様々な経験をして知識を得て、師匠と名乗る孔明に導かれて一歩一歩成長していきます。
その成長した花ちゃんと少年が出会い、少年は憧れを抱く。
成長して再会したと思えば、彼女は何も知らない。記憶がないのではなく、別の世界から来たのだと知る。
下手に頭脳明晰で察しが良すぎるため、花ちゃんの正体や彼女の言う「師匠」が誰なのか気付いて対応し、早く元の世界に返そうとする。
自分の恋愛感情を置き去りにして。
でも黄巾党時代を経た花ちゃんはもう孔明が好きになっているわけで、二人のすれ違いはもどかしくも焦れったいものがありました。
彼の「おかえり」には泣きそうになったし、彼が本のページをめくる頃にはボロボロと涙が溢れてしまいます。
孔明のような初恋拗らせキャラには弱いです

曹孟徳

三国志演義では敵役ですが、三国志としては最高最強の英傑。
恋戦記の攻略キャラとしては一番位が高く、一番大人だと言えるでしょう。
広く世の中を見据える一方、言葉の表裏を見抜く力を持つ驚異的な観察眼の持ち主です。
初めてプレイしたときは彼の言動に振り回される花ちゃんに寄り添ってプレイしているので、「嘘をつかない」という言葉の意味を間違って捕らえていました。
まったくそのまま、彼は人の嘘を見抜いてしまうわけで、彼の前で嘘もごまかしも通用しないわけです。
それを把握した上でプレイしてみると、なるほどと納得する部分が多くありました。
花ちゃんは何も分からない中を手探りで真実にたどり着こうとするものの、どうにもならない状況まで追い込まれてしまう。
問題はやっぱり花ちゃん自身、自分がどういう立場に立たされているのか、正確に分かっていないことが原因です。
彼女が現代日本の現役女子高生であるというパーソナリティは、その特異性で孟徳の目を引く結果になります。
この世界で彼女は明らかに異物で、だからこそ興味津々。
好きになるのも彼にとっては自然な流れなのでしょうが、数多く存在する彼の奥方と同列扱いです。
彼の感情メーターがなかなか上がらないのも納得。
花ちゃんが自分を貫いて自分の目と耳で確かめたものを信じて体当たりしてきたからこそ、孟徳にとって唯一の存在となるのだと実感しました。
エンディング知っているはずですが、何度プレイしても毒矢に打たれて倒れるシーンで涙腺決壊してしまいます。

荀文若

孟徳の右腕として彼を支え続けた文官です。
史実で自死を選ぶのも知ってました。
バッドエンドもある意味納得ですが、攻略対象として見るとあまりに頼りないように思えてしまいました。
乙女ゲーム全般をプレイするとき、心のどこかでヒロインの親になったような気分になるときがあって、攻略対象を「この子(ヒロイン)を任せられるかどうか」という目線で見てしまうことがあります。
文若も若干、そんな気持ちになってました。
どんな事情があれ、自死を選ぶというのは……。
恋愛とは関係ない所でマイナスポイント加算されて、自分の中での好感度順位が下がり気味。
バッドだから仕方ないとはいえ、攻略対象が死んで終わりというのは後味悪すぎました。
もちろんヒロインが死ぬのも後味悪いけど、それとは違う辛さがあって物語に集中できないというか何というか。
……なんて思っていたのですが、二度目のプレイで印象変わりました。
堅物キャラが本気の恋に落ちて振り回されているのが良かった。
黄巾党の過去にすっ飛ばされて狼狽えていたのも可愛いと思えたし、その後は落ち着いて旅していたし。
何より追加エピソードが反則的でした。
孟徳の罠にかかって振り回され、感情爆発させていたのが良かったです。
ただし一番気の毒だったのは元譲でした。
孟徳の無茶ぶりによく耐えて頑張ってました。
つい頑張れと応援したくなります。

孫仲謀

呉の君主ですが、ヒロインより年下キャラです。
花ちゃんの理想は「同い年か年下で、一緒に成長していける人」。
成長というか、同じレベルでケンカしているイメージがありました。
三英傑の中で一番幼い印象もあって、ツンデレキャラに相当します。
身分の差というなら孟徳も相当ですが、彼が根回しすることである程度の摩擦を最小限に抑えていた気がします。
仲謀の場合は花ちゃんが自ら立ち向かわなければならない問題となって浮上してくるわけです。
二人が同じ目線で同じ様に肩を並べるためには、乗り越えなくてはならない問題が山積。
そう考えるとちょっと頼りないように感じてしまったのが初回プレイでした。
二度目のプレイでは、随分印象が変わりました。
仲謀がちゃんと花ちゃんに向き合っているし、二人で問題に取り組もうとしているし好きと自覚した後の彼の言動には感銘を受けました。
デレるまで言動キツいけど、デレた後はしっかり惚れ込んでいるのが伝わってきます。
そういった意味で恋愛度も高いルートだったように思います。
年上の花ちゃんが無防備すぎて、仲謀が気の毒になってしまうけど。
個人的に辛いのは仲謀ルートに入ると公瑾が敵役になること。
こればっかりは仕方ないと割り切るしかありません。
尚香ちゃん二喬ちゃんたちがいるから、寂しくはないし。
追加エピソードでお母様の貫禄にやられました。
格好いいなぁ、呉夫人。

周公瑾

呉の君主である仲謀を補佐する都督。
花ちゃんの理想は「年上で、基本冷たくてたまに優しい人」。
この文言が妙に具体的で面白いです。
どんな人物を想定してこんな言葉が出てくるんだろうか。
何かハマっている漫画とかドラマがあったのかな。
ともかく、彼女の理想どおりに冷たいクール系キャラで、内面熱いタイプでした。
毒舌家で嫌味連発で、他のルートでも彼は概ね厄介な交渉役でした。
自分でもそういう役回りだと自覚しているし、性格と根性がねじ曲がっているのも分かっていて直す気はないという。
花ちゃんが呉にやってきて初っぱなから仲謀・公瑾とぶつかり合っていたし、公瑾は仲謀と違うベクトルで言い合いになる展開だった気がします。
いきなり十万本の矢所望だし。
軍師として認めた上で花ちゃんのお花畑理想論を大上段から叩き潰しにかかるけど、花ちゃんも現実を知って考え抜いた先に意思を曲げない根性見せたのが良かったです。
とはいえ、黄巾党にすっ飛ばされてからは完全にデレモード。
口先ではなんと言おうと、花ちゃんへの恋心がダダ漏れになっているのが良かったです。
それだけに辛い展開も待っているけど、花ちゃんがまっすぐに真っ正直にぶつかって懐に飛び込んだ結果のハッピーエンドです。
何度プレイしても感動するし、泣いてしまいます。
とくに怪我の看病シーンで、公瑾が心情を吐露する場面は最高です。
その前に刃を向けて足掻こうとする公瑾と花ちゃんの会話からやばいですね。
涙ぽろぽろ溢れてしまいます。
そして最後に花ちゃんを引き留めるシーンの、面倒臭い告白シーンがトドメです。
色々やられました。

早安

仲謀・尚香とは異母兄弟にあたる亡き孫文の庶子。
ゲーム的にも隠しキャラで、攻略条件にも制限がありました。
全体から見ても出番は限られたルートのみで、尚香になりすますなどスパイ的な役割を担ってました。
仲謀にも存在が知られていない、まさに影に生きる子です。
花ちゃんの理想の件、仲謀と途中まで同じルートになるのでやっぱり「一緒に成長できる人」になるのかな。
そう考えると色々複雑な心境になります。
まさに光と影の表裏一体。
仲謀が表から堂々と花ちゃんを嫁に迎えたのと対照的に、早安は二人で逃げた先に幸福がある。
どちらが良いかなんて比べられません。
どちらも幸せには違いないだろうな、と。
最初の頃は感情が全く見えない人形みたいだったのに、花ちゃんと対話することで人間的になっていくのが良かった。
黄巾党時代は巻き込まれてすっ飛ばされたのが面白かったなぁ。
そこから手探り状態でコミュニケーションとっていたけど、お気に入りの食堂につれていった辺りでは普通の少年でした。
ここでも公瑾が敵役になるのが辛いけど仕方ない。
追加エピソードや思いでがえしなどのFDを見てから好きになったキャラです。
くっついた後こそ本番だと思ってます。


以上、キャラ別の感想でした。
二度目のプレイで印象が変わったキャラ、変わらずにいたキャラと色々ありました。
総じて好印象だったし、全体的にも好感度上がってます。
多少ポイント下がったと言っても誤差みたいなもので、無関心や嫌いになったわけではありません。
作品自体も改めて好きだと実感してます。
この熱量のままFD思いでがえしプレイとドラマCD拝聴になだれ込むわけです。
プレイ自体はもう終わっているので、あとは感想まとめるくらいでしょうか。
そのうちアップしたいと思ってます。
時間かかっても色々語ってみたい。
それが終わったらお絵かきもしたいところです。
二次創作もできたらいいな。
何にせよ、気持ちの赴くままマイペースに更新したいと思ってます。


三国恋戦記感想・1

2021/01/20 カテゴリー:感想 タグ:三国恋戦記,ゲーム

三国恋戦記のプレイ感想です。
ネタバレを含むのでご注意ください。

三国恋戦記を初めてプレイしたのはもう何年も前で、初回PC版でした。
FDの「思いでがえし」もPC版でプレイ済み。
ネタバレも隠し要素も把握している状態です。
しかしPSP版でいくつか追加要素があるというので購入したものの、数人見て放置してました。
現時点でプレイするならVita版だろうと買い直した次第です。
PC改訂版もありますが、まだVitaも現役。
パッケージではなくDLにしました。

改めてプレイしみると、忘れていることも多いと気付かされました。
何やら妙に新鮮な感触です。
これはどういうことか。
漫画版は全巻揃えたし、PC版「思いでがえし」はミニゲームを何度もプレイするほどハマりました。
さめがめパズルとタイピングは最近までプレイしており、話の内容も忘れていないと自負していたのに。
私の記憶力が落ちているのか、それとも独断と偏見による記憶の上書きがあったのか。
たぶんその両方なのでしょう。
思い込みというのもなかなかやっかいで侮れないですし。
ともかく、久々の恋戦記を楽しくプレイすることができました。

ちなみに攻略順は以下の通り。
公瑾→子龍→翼徳→文若→早安→仲謀→雲長→孟徳→玄徳→ノーマル→孔明
一度目に攻略した順番も概ねこんな感じでした。
最初に公瑾を選ぶのは私の中に染みついた癖なのでしょう。
公瑾と仲謀は好感度の上がり方がおかしいし、ちょっと油断するとすぐに矢を集める羽目になります。
三君主はボリュームあるので後回し、雲長・孔明は物語根幹のネタバレも含むので後回し。
結果、こんな感じで進めてます。
思いでがえしも概ねこんな流れなので、私の中ではもう固定されているのかもしれません。

一度目プレイで大好きになったキャラは公瑾・孔明・孟徳・玄徳といった面々でした。
子龍や雲長、早安は普通に好きくらい。
翼徳はイマイチだったし、文若もどこか頼りないし。
三君主の中で仲謀はちょっと幼いように思えて、そこが少々マイナスポイントでした。
それらの印象が二度目のプレイで随分変わっていました。

まず文若と仲謀の株が上がって、かなり好きレベルに昇格。
翼徳と子龍は同じくらい好きになった気がします。
雲長は……大人の彼が好きだな。
高校生同士の甘酸っぱいカップルも可愛いくて好きだけど、雲長×花という組み合わせとはちょっと違うな……というのが正直な感想。
あっち側の世界でくっつく選択肢があっても……と思う反面、仕方ないかなとも思うし。
その辺りはキャラ別の感想で改めて語りたいと思います。

少しマイナスポイントになってしまったのが玄徳さん。
漫画版の印象があまりに強すぎて、そちらに引っ張られすぎていたかもしれません。
玄徳さんと相対する花ちゃんも、漫画版の方が軍師として一所懸命だった気がします。
ゲームの方はちょっと恋愛に振り回されすぎてしまったかな。
可愛くも切ないエピソードがいっぱいあったけど、花ちゃんも思い込みが強すぎた気がします。
恋の免疫がない女子高生なら仕方ないかなぁと思う部分もあるけどさ。

公瑾・孟徳・孔明は鉄板すぎて不動の地位にある気がします。
一度目にプレイして泣いたし、二度目もやっぱり泣きました。
こういう面倒臭い男とヒロインのカップルが好きなのかもしれません。
過去に曰くあったりとか、色々拗らせちゃったりとか。
花ちゃんが真面目に真正面からバカ正直に向き合おうとする姿勢も好き。
そりゃ男性陣もひたむきさに心打たれるし、絆されもするでしょう。
「この人でなければ駄目」という共依存ギリギリの関係性が、とくに好みです。
孟徳は奥さんいっぱいいるけど、最終的に花ちゃんだけになるしね。

三国恋戦記の何が楽しいかと言えば、まずは三国志の英傑と出会って恋に落ちること。
しかし史実の三国志とも三国志演義とも全く別物だということ。
言わば「異世界転移」であり、不思議の国のアリス的世界をループしている状態、と解釈しています。
乙女ゲームとしての設定が最優先で、そもそも年齢や年表時系列が大幅に改変されているし、女性関係も都合良く丁寧に修正されています。
例えば芙蓉姫とか大喬ちゃん小喬ちゃんとか。
特殊な本の力によって世界改変を行うというファンタジー要素もあって、作中で「タイムリープ」や「ループ」が発生します。
そこも攻略対象と距離を縮める仕掛けが施されています。
実際、仲謀や公瑾や早安、文若子龍といったキャラたちは過去にタイムトラベルしないと、あれほど親密にならなかったでしょう。
玄徳さんも恋愛感情自覚するため、孟徳も花ちゃんと本の重要性を知らしめる意味でそれぞれ必要な過程だったと思います。
翼徳は……あんまり変わらない気もするけど。

一度目はどんなエンディングにたどり着くのか、物語がどこへ進むのか全く判らず、期待と不安でドキドキしてプレイしていたように思います。
二度目の今回は大まかなネタバレやエンディングは知っているからこそ、冷静に分析したり考察しつつプレイしてました。
孟徳は好感度がなかなか動かないキャラで、五段階まで上がるのにかなり時間かかることも初めて知りました。
前回は物語を追うことに夢中になって、好感度チェックした覚えがありません。
おおっぴらに好き好き言う反面ガードが堅いことを、改めて実感した気がします。
花ちゃんのこと色々言ってたけど、自分だって本気の恋になるまで時間かかってたじゃん! とエンディングを見て思ってしまいました。
その辺り、孫呉メンバーとは毛色が違います。

三国の全体的な印象で言えば、やっぱり女子キャラが揃っている蜀や呉が好きかな。
魏はちょっとギスギスしてるというか、居場所が少ない気がします。
孟徳か文若しかより所がなくて、他に逃げ場がない。
個人的に元譲も大好きだし、攻略対象なってくれないかなーと妄想していたのですが。
今回改めてプレイすると、やっぱり彼の軍を打ち破った敵軍の軍師という立場では難しいのだと実感しました。
謝るなとは言ってくれるし色々世話もやいてくれるけど、くっつくのは難しいなぁ。
陣営の二人とも恋愛物語として食べ応えあって満足なんだけど、花ちゃんが単に居候するだけだと居心地はよくない印象です。

一方の蜀は最初に受け入れてくれたので当たり前だとしても、呉は呉で楽しいです。
脇キャラがバラエティに富んでいて華やかで、つい肩入れしそうになってしまいます。
やっぱり女子キャラがいる国は良いです。
それだけで和むし、つい心を許してしまいます。
しかも呉には尚香ちゃんに二喬が揃ってますしね。
花ちゃんの恋愛を後押ししてくれる心強い味方になってくれます。
追加要素ではお母様も出てくるし、彼女が後ろ盾になってくれたら誰も何も逆らえません。
この布陣は最強すぎます。

それぞれの国に特徴があるうえ、ノーマルでは献帝も懐いてくれるし花ちゃんモテモテです。
もしかしたら本当に後宮入りエンドもあり得るのかもしれません。
「思いでがえし」でもそんな話が出てたし。
個人的にはありだと思うけど、そもそも花ちゃんの個性として格式高い場所に馴染むのは大変そう。
そのままでいてほしいと思う反面、もう少し柔軟に馴染む努力をしてみようよ、と思ってしまうこともあります。
とくに位の高い相手とくっついた場合、花ちゃんも一市民の感覚のままではいられないわけです。
感覚の違いで摩擦が生じてケンカしたり仲直りするのも醍醐味ではありますが。
ゲーム本編や追加要素もそこまでは語られていないので、色々妄想が捗ります。
思わず二次創作したくなるのですが、急にできるものではないのが歯痒いところ。
まずは絵を描くことが先で、小説はあとからゆっくりじっくり書いていきたいと思います。

ゲーム全体の感想はこのくらいです。
次はキャラクター一人一人について感想書いてみたいと思います。


年始のご挨拶

2021/01/01 カテゴリー:その他

新年明けましておめでとうございます!
旧年中はお世話になりました。
本年もよろしくお願いします!

2021年です。
昨年はいっぱい絵を描くことができました。
小説も少しアップできました。
今年はもう少し色々書いてみたいと思ってます。

例えば昨年はキャラ単体絵ばかりでした。
せっかくの乙女ゲーム二次創作なのだから、カップルのツーショット、もしくはイチャイチャ絵を描いてみたい。
単体絵にしても、まだまだ描き切れていないキャラもいます。
ノルンや恋戦記も何か描いてみたいな。
とくに女子キャラ。
恋戦記は魅力的な女の子が多くて、描き甲斐がありそうです。
衣装大変そうだけど。

小説も何か書いてみたいです。
両片思い話も好きだし、カップル成立後のイチャイチャも好き。
どちらも妄想のしがいがあります。
今はまだ頭の中で煮詰めている状態ですが、いずれ形にしたいと思ってます。
例えばゲームその後妄想などは独断と偏見で自分流設定が多くなるだろうし、原作設定から離れすぎないようにバランスとりたい。
その辺りのさじ加減も難しいところです。
なんて考えていると進みも遅くなってしまうのですが。
今年はもう少し更新できたらいいな。

何はともあれ、今年も乙女ゲームをプレイして感想かいて、二次創作していきたいと思ってます。
更新の頻度はまちまちですが、マイペースに頑張ります。

皆様にとって2021年が健康で幸せな年でありますように。


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